© 2019 by YUKO TAKADA KELLER.

1997年よりデンマーク在住の日本人造形作家、Yuko Takada Kellerです。デンマークのみならず、他のヨーロッパ諸国や日本でも作品を発表しています。また、日本人アーティストをデンマークに紹介するキュレータ活動もしており、近年では展覧会開催時に音楽コンサートのアレンジなどもしております。

京都市立芸術大学大学院を卒業後、しばらくタペストリーを制作していましたが、1986年よりトレーシングペーパーを使っております。すでに30年以上トレーシングペーパーを使っているわけですが、それだけではなく、公共空間での作品にはポリプロピレンを使用しています。

 

トレーシングペーパーを使い始めた当初は、作品を見た人が、純粋な何かを感じてもらえるようにと願っていましたが、次第にトレーシングペーパーが持つ透明性と不透明の狭間にある、皮膜のようなものを意識するようになりました。

そして、自然の中で感じる純粋なものだけでなく、それ以外の何かを表現したいと思うようになります。おそらくそれは目には見えないものの中にあるもの、でも確かに私たちの心の中にある何か大切なものです。

 

1996年より、私はとても小さな三角形のピースを使い始めます。それは、分子のようなものです。水や光、空気の分子。こうした分子を使って、私は空気の中に点描をしたいのです。空気の中に皮膜の存在を意識する時、私は目には見えないものを感じます。それは、忘れてしまった大切なことや、見ようとしていないことでもあります。でも、忘れてはいけないことで、見ようとしなくてはならない。見えない世界の中にこそ、大切なものが存在するのです。

 

  トレーシングペーパーは透明性と不透明性をもっている
   そこに存在する皮膜のようなものに興味がある
夢と現実の狭間にある皮膜
意識と行動の狭間にある皮膜
命が生まれるときそこにある皮膜
人の内にある皮膜
人が無意識に皮膜の存在を意識する空間を現出していきたい

ABOUT MYSELF AND MY WORK